英国IFA認定PEOTアロマセラピストが紹介する精油のプロフィール
ユーカリグロブルス( Eucalyptus globulus )と
ユーカリラディアタ( Eucalyptus radiata )
風邪やインフルエンザ、花粉の影響などで呼吸器のトラブルを起こしやすい時期のお役立ちエッセンシャルオイルといえば「ユーカリ」。もっともポピュラーなグロブルスの他、ラディアタ、スミシ、シトリオドラ(レモン)など数種類のエッセンシャルオイルがありますが、今回はグロブルスとラディアタの2種類のユーカリをご紹介したいと思います。
ユーカリは成長が早く水分を吸い上げる性質があることから、マラリア予防に水はけの悪い沼地などに植えられることが多いそうです。またアボリジニはグロブルスを「解熱の木」と呼んでいたとのこと。ユーカリの持つ殺菌作用や昆虫忌避作用をはじめとした力強いパワーを感じることのできるエピソードですよね。
グロブルスは奥に潜む独特の香りが苦手だという方もいらっしゃいますが、ブレンドを工夫することでその独特のクセを感じず使用することができます。それでも…という方へのおすすめは刺激も香りもやわらかいラディアタ。「光の輝きを持つユーカリ」との異名のとおりさっと光が差し込むようなスッキリ感があります。
<Chamomilla’s recipe>
風邪の予防に・・・
ディフューザーで部屋に拡散して使用します。
就寝時に使用する時はラディアタとベルガモットの組み合わせで。
Eucalyptus globulus または Eucalyptus radiata
+ レモン( Citrus limon )またはベルガモット( Citrus bergamia)
呼吸器系の不調を感じた時に・・・
トリートメントオイルやバームにして、胸部や首筋に塗布して利用します。
Eucalyptus globulus または Eucalyptus radiata
+ ラベンダーアングスティフォリア( Lavandula angustifolia)
+ フランキンセンス( Boswellia carterii)

<プロフィール>
学 名 : ユーカリ グロブルス Eucalyptus globulus
ユーカリ ラディアタ Eucalyptus radiata
和 名 : ユーカリノキ
科 名 : フトモモ科ユーカリノキ属
主 産 地 : オーストラリア・中国・モロッコなど
抽出部位: 葉
抽出方法: 水蒸気蒸留法
ノート : ミドルノート
主要化学成分:
ユーカリ グロブルス…
1,8シネオール(オキサイド類)、α-ピネン(モノテルペン類)、
ピノカルボン(ケトン類)など
ユーカリ ラディアタ…
1,8シネオール(オキサイド類)、リモネン(モノテルペン類)、
α-テルピネオール(モノテルペンアルコール類)など
注意事項:妊娠初期・乳幼児の使用は控える。但し、ラディアタは使用可。
皮膚の弱い方は濃度に注意。
※このページはあくまで情報提供を目的としています。
※アロマセラピーは医療に変わるものではなく、またあくまで「自己責任」で行うもの
であり、使用に関して、個人によって控えるべきもの(体調・年齢・既往歴・アレル
ギーの有無など様々な理由によります)があることを予めご承知おきください。
※無断転載を禁止します。
※写真はナード・ジャパン山梨研究センターでの農場研修の際に撮影した
「ユーカリグロブルス」です。ラディアタの葉は細長い形をしています。
(2020年3月改稿)
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