英国IFA認定PEOTアロマセラピストが紹介する精油のプロフィール
Helichrysum italicum(ヘリクリサム、イモーテル)
乾燥させても色も形も変わらないことから「永久花~エバーラスティング~」の名前を持つヘリクリサム。摘んですぐ蒸留しなくてもよいので(香りの変化がないため)野生のものを見つけたら少しづつ刈り取って収穫し、ある程度溜まってから蒸留するそうです。
他にはない個性を持つその香りは、キクのような花の香りにスパイシーさと蜂蜜のような独特の甘さが感じられる複雑な香りです。産地によっても香りや作用が異なりますが、打撲やあざのケアにはまずこれでしょう。他にも火傷や日焼けの後などのスキンケアにも役立つなど、その高い治癒力は世界中から注目を集め、治療目的で使用される例も多い精油です。
少量でしっかりと作用を示すところもこの精油の嬉しいところ。
心地よく使う為の香りの組み合わせは少し難しいですが定番はラベンダー。ブレンド調整と相乗効果の面からみてとてもよい相棒です。夏の疲れたお肌におすすめの精油です。
<Chamomilla’s recipe>
心も落ち着くスキンケア・・・
Helichrysum italicum(ヘリクリサム)+
イランイラン( Cananga odorata) + ベチバー( Vetiveria zizanoides)
夏肌リカバリー・・・
Helichrysum italicum(ヘリクリサム)+
カモミールジャーマン( Matricaria recutita)+
ラベンダーアングスティフォリア( Lavandula angustifolia)
<プロフィール>
学 名 : Helichrysum italicum
科 名 : キク科ムギワラギク属
主 産 地 : フランス(コルシカ)・ボスニア・地中海地方
抽出部位 : 花穂
抽出方法 : 水蒸気蒸留法
ノート : ミドルノート
主要化学成分:
酢酸ネリル(エステル類)、イタリジオン(ケトン類)、
α-ピネン(モノテルペン類)、リモネン(モノテルペン類)など
*コルシカ産とボスニア産のものは含まれる酢酸ネリル(エステル類)と
イタリジオン(ケトン類)の含有量が異なります。
様々なケモタイプが報告されているようです
注意事項:キク科アレルギーの方は使用を控えて下さい。
イタリジオンは毒性の低いケトンですが、念のため
妊娠中・てんかんのある方は使用を控えるか 少量の使用にしましょう。
※このページはあくまで情報提供を目的としています。
※アロマセラピーは医療に変わるものではなく、
またあくまで「自己責任」で行うものであり、使用に関して、
個人によって控えるべきもの(体調・年齢・既往歴・アレルギーの有無など
様々な理由によります)があることを予めご承知おきください。
※無断転載はご遠慮ください。
(2020年3月改稿)
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