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Rosa damascena(ローズ)

 

          

英国IFA認定PEOTアロマセラピストが紹介する精油のプロフィール

Rosa damascena(ローズ)

  

      

主に5月下旬から6月に収穫されるローズ。

その花の美しさと香りの素晴らしさ、そしてローズの持つ薬効は古代から多くの人を惹きつけてきました。そんなローズから抽出される陶酔するようなかぐわしい香りは、

心と体が揺れ動きがちな女性にとって特に心強い味方になってくれる香りでもあります。

時々、オットー(水蒸気蒸留法)とアブソリュート(Abs.)とのどちらを使えば良いかと質問されることがあります。オットーは肝臓のケアに、アブソリュートはメンタルケアとスキンケアに向くとも言われていますが、香りをただ楽しんだり、いわゆる女性特有のケアに使うのであれば、香りの好みでチョイスしてもいいと私は考えています。

甘さの中に少し酸味があり、軽やかそうでいて、実際はそうではなさそうなところが魅力のローズオットーのフローラル感はとてもやさしく、朝露にぬれた白い薔薇をイメージする香り(実際はピンクですが…)。アブソリュートは、私にとってはまったりしていてちょっぴりクリーミーさもありゴージャスな真紅の薔薇をイメージする香りなので、ブレンドするときにはそのイメージを反映させたりしています。

私自身はオットーをバラ園っぽい香りだと認識しているのですが、実際は香りを決定するフェニルエチルアルコールという成分が水溶性であることから、水蒸気蒸留法で抽出されるオットーよりはアブソリュートの方が生花に近く、特に薔薇好きの方はこちらの香りを好まれるようです。

     

さて気になる作用の方ですが、「薔薇はヴィーナスの誕生とともに生まれた花である」という説もあり、また占星術では牡牛座と金星の象徴でもあることから、薔薇は愛と美そして豊かさを表すとされ、まさにそれに関連した作用を多く持っています。ホルモンバランスを整える作用は女性らしさを、皮膚弾力回復や細胞成長促進作用などはお肌の輝きを、そしてかぐわしいその香りは気持ちを整え内面からの美しさを取り戻してくれます。心と体が疲れているときにもしっかりサポートしてくれるローズの香りは、まさに何かと忙しい女性の味方と言えるエッセンシャルオイルなのではないでしょうか。

    

    

<Chamomilla’s recipe>

 

神経疲労と緊張を癒すクライアントのためのレシピ ・・・

 ほんの少しだけスパイス系の香りを加えることで疲れを癒す香りに。

 フレグランスとしてもふさわしい香りです。

  Rosa damascena(ローズ)

   +コリアンダー( Coriandrum sativum )+ ベルガモット ( Citrus bergamia )

  

疲れたお肌のためのスペシャルブレンド ・・・

  ローズの香りが苦手だった頃に、自分も使える香りにしたいと思い

  辿りついたレシピ。ストレスからくるスキントラブルにも。

  Rosa damascena(ローズ)

    + フランキンセンス( Boswellia carterii )+ ネロリ(Citrus aurantium)


強い日差しを浴びたお肌のための癒しのレシピ ・・・

  ローズティンクチャー(チンキ)にラベンダーのエッセンシャルオイルをひとしずく。

  ローズウォーターを加え、よく振り混ぜればできあがり。

  お肌の状態を見てグリセリンをプラスしたり、

  ジェルやクリームにアレンジして使用します。

  

  


  

 <プロフィール>

   学  名 : Rosa damascena ( Rosa centifolia )

   科  名 :  バラ科バラ属

   主 産 地 : ブルガリア・トルコ・フランス・モロッコ

抽出部位 : 花

抽出方法  : 水蒸気蒸留法・溶剤抽出法

ノート  : ミドルノート (Abs.はベースノート) 

  主要化学成分 : ゲラニオール(モノテルペンアルコール類)、

          リナロール(モノテルペンアルコール類)、

          酢酸ゲラニル(エステル類)、シトロネラール(アルデヒド類)、

          ゲラニアール(アルデヒド類)など

   注意事項 :  特になし

   

    

※このページはあくまで情報提供を目的としています。

※アロマセラピーは医療に変わるものではなく、

 またあくまで「自己責任」で行うものであり、使用に関して個人によって

 控えるべきもの(体調・年齢・既往歴・アレルギーの有無など様々な理由によります)が

 あることを予めご承知おきください。

※無断転載を禁止します。

※写真について・・・(左)ダマスク系のバラ(右)Rosa damascena



(2020年3月改稿)




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